中古車の買取価格・査定価格の基準
中古車買取専門店が車の買取価格を決める基本となるのは、オートオークションでの人気度です。人気車種で高年式、程度極上であれば高く、逆の車が低くなるのは当然です。
車種を問わず、買取価格を左右するいちばんの要素は年式です。それでは、車は1年でどのくらい価格が下がるのでしょうか? 税法上の減価償却の数値を参考にすると、ある程度わかります。
車の減価償却(耐用年数)の年数は6年(軽自動車は4年)で、償却率は0.166、残存価格10%です。償却率は言い換えると価値が下がる率のこと、残存価格はこれ以上下がらない価値のことです。
計算してみましょう。車両価格100万円の車は、登録した瞬間に、100万円×(100%/新車時の価値-10%/残存価格)×0.166(償却率)=14万9,500円下がります。四捨五入すると、1年で15万円価値が下がることになります。
車の価値にすると、買った(登録)時点で100万円−15万円=85万円、以下、2年目は70万円、3年目55万円、4年目40万円、5年目25万円、6年目10万円(残存価値)となります。
年式の次の要素は色です。車種によって一概に言えませんが、一般的に白と黒が有利です。他の要素が全て同程度でも、色の違いで数十万円もの違いが出ることがあります。他にプラス査定の要素としては、グレードが高い(高級仕様)、純正オプション(マルチナビ、サンルーフ、革シート他)、アルミホイール装着などがあります。
大手買取専門店のなかには、社外オプションであっても、純正よりも人気のある製品については高い査定を提示するところもあります。全般的に、個々の要素をプラス評価してくれる専門店がお勧めです。
中古車買取専門店に売ると有利な車
中古車市場での人気車種は、新車販売のディーラーへ下取りに出すよりも、中古車買取専門店へ売却した方が一般的に高い値が付きます。逆に不人気車はディーラーが有利です。
まず車種ですが、常に大きな需要のある軽自動車、乗りやすく燃費のいいコンパクトカー、引き続き人気のミニバン、スポーツモデル、特定のRV車とステーションワゴンなどが該当します。逆に国産車のセダンは、一部の人気車を除き不利な傾向です。
社外製エアロパーツ、サスペンションなど「走り屋」仕様の車、ひと昔前に名車と称されたモデル、オーナーの趣味で塗り固められた車(極端なアウトドア仕様車など)など、個性的な車も買取専門店の得意分野です。
輸入車の場合、国産車へ乗り換えるためディーラーへ下取りに出すと、想像よりかなり低い査定が出ることがあります。輸入車も、ほとんどの車種が買取専門店の方が有利です。
メーカー系列買取専門店の登場
中古車買取専門店が急成長してきた背景には、それだけユーザーからの支持が高いという理由があります。愛車をディーラーに下取りに出すよりも、買取専門店に売却した方が得という事実です。
そのような状況を踏まえ、各メーカーも系列の買取専門店を展開しはじめました。新車販売は微妙に中古車市場から影響を受けます。中古車価格が新車の営業戦略を左右するためです。メーカーも中古車市場を放置しておくわけにはいかないということでしょう。トヨタは「T−UP」、日産は「カウゾー」のネットワークを広げ、自社の車を中心に買取を展開しています。
一般的に、メーカー系列の買取専門店は、それぞれのメーカーの車の査定を高く設定する傾向があります。中古車の査定が高いことは新車の価値を維持し、ユーザーの購買意欲を高めると同時に値引き幅の拡大を抑える目的もあるためです。
とは言え、一般の買取専門店との査定額の比較はぜひ行ないたいものです。どちらに売却するかは、結果を見てからでも遅くはありません。



