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中古車選びで大切なこと

試乗を拒む店は避ける

車の良し悪しを判断するための必須の方法は試乗です。日本人は車好きな人が多いと言われますが、満足に試乗もしないまま購入を決めてしまう人も少なくありません。

しかし、車は乗ってみなければ長所も欠点もわかりません。とくに中古車は、外見がどれほどきれいでも、走行距離の少ない上質車でも、前オーナーがどのような使い方をしていたのか判断できません。意外と癖が付いていることもあります。この意味で、試乗を拒むような店は避けた方が賢明です。自社の車に自信があるなら、逆に積極的に試乗を勧めてくれるはずです。

試乗の際は、できるだけ家族全員で出かけます。そのことで、後席の座り心地や騒音なども確認できるからです。試乗での車の判断に自信がない場合は、信頼できる免許所有者を同伴しましょう。

適当な人が見つからない場合は、自分が運転した後、販売店の担当者に運転を変わってもらい、助手席でじっくりと乗り味や音をチェックします。自分で運転しているときにはわからなかったことに気付くこともあります。

下回りで車の使われ方を知る

車は、前オーナーの使い方次第で、これが同じ車かと思うほど程度に差が出てきます。とくに、スキーやスノボーをはじめとするウインタースポーツ愛好者や、マリンスポーツを趣味にするオーナーの車は、購入には、より慎重さが必要です。理由は雪道、豪雪地帯の道路に散布された塩の害、海風の塩分です。

融雪と路面凍結を防ぐため、塩化ナトリウム、つまり塩を路面にまく処置が各地で行われています。塩はサビの大敵ですから、冬になるとスキーやスノボーなどに頻繁に出かける人の車は、どうしてもサビが出やすくなります。海辺の駐車場に長時関停めてある車も、海の風が運ぶ塩分にさらされます。

現在の車は、従来のものに比べて塩害を受けにくい処理がなされ、さほど心配はないとも言われます。しかし、中古車の場合は、ぜひ下回りを見せてもらうことをお勧めします。年式にもよりますが、下回りにサビが多い場合は、ボディ他がきれいでも、購入を見合わせたいところです。

オイルキャップを外しエンジンを見る

中古車を買うとき、一般の人でもエンジンルームを覗くくらいの事はするはずです。

年式相応のホコリがつき、全体が一様に古くなっていれば一応正常です。オイル汚れは多少はあっても心配ありませんが、塗れている場合は滲み出ている可能性があるため要注意です。店の人に説明を求めてください。

オイルキャップを外して中を覗いて見るのも大切です。定期的にオイル交換がされているエンジンは、たとえオイルは黒くなっていても、金属部分はきれいです。メンテナンスの悪いエンジンは、内部の汚れがわかります。

ラジエーターキャップも外して中を見てみます。何となくサビが出ているようなら、やはり前オーナーのメンテナンスを疑ってかかるべきです。中古車では、メンテナンスが悪いと、いつトラブルが出てもおかしくありません。そのために、入念なチェックが必要です。外見だけ見て、安くて質のいい中古車を手にしたと思っても、すぐに修理というのでは意味がありません。

エンジン音をじっくり聞く

現在の日本車には、どうにもならない不出来な車はほとんどありません。その意味では、程度の悪い車はオーナーのメンテナンス不足と言っても間違いではないでしょう。

特に、オイル交換も満足にしないオーナーの乗っていた車は、心臓であるエンジンがダメージを受けている可能性があります。そんな車を買うようなことにならないための第一歩は、ボンネットを開けて、エンジンの音と振動を十分にチェックすることです。外気温にもよりますが、エンジンをかけて3、4分もすれば、回転音が一定のリズムを刻むように安定し、振動も少なくなるはずです。時々、息つぎをするようなエンジンもありますが、お勧めできません。

試乗したときにも、意図的にエンジン回転を上げ下げし(低いギアで走行)、音や回転のフィーリングを確かめます。アクセルを踏むにつれてスムーズに回転が上がり、音も自然に高くなるようなエンジンならば一応は合格です。

試乗中は音にも敏感に

試乗時に、視界の良さや乗り心地、ハンドルの操作性、エンジン回転のスムーズさなどをチェックするのは基本です。しかし、それだけでは不足です。感覚を敏感に働かせて車の状態を判断するべきです。

例えば、車が走行中、トラブルがある箇所では異音が発生するものです。とくにサスペンション周辺からの音は要注意です。大きな出費につながります。タイヤが発する走行音、ロードノーズにかき消されて聞こえにくいかもしれませんが、異音に耳を傾けてください。

走行中に常に聞こえる音は、例え小さくても非常に気になり、運転への集中力が低下します。小さなビスのゆるみ、あるいは接着剤のはがれでビビリ音が出ることは珍しくありません。ところが、その場所を特定するのが難しく、音止めは簡単ではありません。結局、原因が特定できず、我慢して乗り続けるしかないこともあります。

また、少し急なコーナリングをした時、凹凸道を乗り越えたときなどに、車体からキシミ音が出る車があります。このような車は、製造過程での問題も考えられます。できれば購入は避けた方が賢明でしょう。